12/6に行われた走行会でデビューしたNTミクさん。ここからは実際に走行しながら調整していきます。
まず確認したかったのがこのレーンチェンジ。
最大でストレート18枚からレーンチェンジという高速侵入。さすがにこの数のストレートがあれば、どのマシンでもトップスピードに達します。これを入れられたらどんなレーンチェンジも大丈夫でしょう!
もう一つ確認したいのがテーブルトップ。
この立体セクションで、新世代のギミックは期待通りに動いてくれるのでしょうか。
NTミクさんのセッティングはローハイトペラタイヤ23mm、超速ギア、スプリントダッシュモーター、普通に充電したネオチャンプです。
結果は
最初のトライではレーンチェンジがクリアできなかった!原因はスラスト浅すぎ問題。
もともと作った時点で旧ミクさんよりスラストが浅かったのですが、なんかローラーステーが動くことでいい感じにクリアできるかと思うじゃん?そんなに甘くなかったよ…。
それに加えて、ローラーステーの可動域がアッパースラストになるまで動きます。ネットで調べたところ、スラストが多少戻るのは着地の際に必要な動きらしいのですが、さすがに上を向くまでは必要ありません。ここは改修の余地ありです。
半面、テーブルトップのセクションでは旧世代との違いを見せつけられました。なんであのスピードで、あのスムーズな立体処理が可能なんや…。とくに着地の吸い付きがやばい。
見よう見まねで作ったわけですが、ここまで適当に作ってあの性能を見せられると、そりゃみんな動くギミックに移行するわ…と思いました。
現場での調整
とはいえレーンチェンジをクリアできないと完走できないので、可動パーツの間にFRPを挟み、無理やりダウンスラストになるように現場で調整しました。
その甲斐あって、レーンチェンジはクリアできるようになったのですが、今度はローラーステーとマスダンパーの可動域が大幅に制限されて、ここで新たにギミック動かない問題が降りかかります。テーブルトップの処理がおぼつかなくなりました…。
あちらを立てればこちらがたたず、最終的にアトミックチューンモーターでスピードを抑えてなんとか完走だけはしました。
問題点を踏まえて
ここから調整します。
ローラーステーを斜めに削り込み、ステー自体にスラストを付けました。
ローラー取り付け穴を4mmドリルで掘りこみ、はみ出ていたキャップスクリューの頭をフラットにしました。
また、可動部分はあえてビス頭を下に出すことで、これ以上スラストが戻らないよう、つっかえ棒にしました。
皿ビス加工したFRPに普通のビスを使用するため、アルミスペーサーを挟み込んでいます。これでなんとかビス頭をだせました。
キャップスクリューを埋め込んだ分、ビスがちょっとはみ出してしまいましたが、これでスラスト浅すぎ問題とギミック動かない問題が解決しました。
この試行錯誤が試作機の楽しみよね。