※コンデレ専用タイヤです。レースで使用する精度が必要な場合は、他のサイトを参考にしてください。
ベアガイがコンデレマシンでよく使っている、小径ペラタイヤの加工の方法を紹介します。
用意するもの
余った小径タイヤ
今回使ったのはスーパー1シャーシについてくる小径タイヤ(リア用)です。
ヤスリ
サンアップ 2粒ダイヤヤスリセット。ホームセンターで三本セットで700円ぐらいで買ったやつです。
なんでアマゾンで1200円もするんだこれ。
黒いのは北岡ヤスリの、仕上げヤスリ油目というこだわりの一品。昔、某所の模型界隈で一時期話題になったヤスリ専門店の商品です。ちなみに今回は使いませんでした。でも一緒に写真にとってしまったので…
デザインナイフ
なんの変哲もないオルファのデザインナイフ。黒よりは目立つ色を使った方が見失いにくいのでは?という理由で最近はピンクを使用しています。
ワークマシン
壊れたシャーシにホイールをつけた物です。72mmシャフトを使い、抜けないようにシャフトストッパーを挟んでいます。軸受けはハトメでは長持ちしないため、生意気にも620ボールベアリングを装着しています。
ギアは青カウンターと黄緑スパーの組み合わせ。ピニオンギアは負荷がかかると内側に逃げやすいので、アルミスペーサーを挟んで逃げ防止にしています。
あると便利なもの
電源
ヨコモ パワーステーション YZ-PS1 【絶版】
本来はモーター慣らし器ですが、ワークマシンの電源として重宝しています。あると便利ですが、今回は普通に電池で加工できる方法をとっています。
ちなみに、以前はプロクソンの卓上旋盤を使ってタイヤ加工をしていましたが、取りまわしが面倒なので結局ワークマシンに落ち着きました。
こういうやつ。
加工のしかた
下準備
リアタイヤ用なので、フロントタイヤと同じ幅にカットします。
この際、一回でカットせずに、薄く何回かに分けて切りおとした方が楽です。厚く切りおとそうとすると、ナイフがブレーキとなり結果的にタイヤの回転を止めてしまいがちです。
断面
一般的な小径タイヤの外径は24ミリということになっていますが、スーパー1シャーシ付属のものはゴムが厚く、26mmぐらいあります。ローハイトタイヤと同じくらい。今回はこれを22mm径まで薄くします。
計算すると26-22=4mmなので、その半分の長さである2mmを、デザインナイフの先端にマスキングテープで印をつけます。
これでタイヤの表面に細かく切り込みを入れます。マスキングはこれ以上深く差さないという目安です。
タイヤに切込みをいれます
深さ2ミリの切込みが何本か入りました。
デザインナイフのマスキングを剥がし、今度はタイヤ側面からナイフを差し込みます。先ほど切り込んだ2mmの溝と横から差し込んだナイフが繋がったところで、タイヤに段差がつくようにゴムがとれてきます。
横から差し込むナイフを、わざと外側にそれるようにして表面を切りおとしていきます。
ワークマシンからいったんタイヤを取り外し、逆向きにに付け直します。
逆向きに付けたタイヤの側面からナイフを入れ、同じように外側に逸れるようにタイヤを切りおとしていきます。こうすることで、小さいバレルタイヤのようなものが出来上がります。
さらにこのバレルタイヤの頂点をナイフでそぎ落とし、大まかにヤスリをかけたものがこれです。
この多段切りを行うことで、電池を使用したワークマシンでもパワーに頼らずタイヤを加工できます。
ここから更に、はじめに入れた2ミリの切込みが消えるくらい、ヤスリで削ると22mmタイヤができるはずです。必要ならこの段階で耐水ペーパーなどを使い、表面を滑らかにします。
取り付け
22mm小径ペラタイヤは基本的にコンデレ用なので、外径や表面にそこまでシビアな精度を求めていません。
ソニックセイバーをのせたところ。薄くした分だけ車高を下げる余地があるな。
何人たりとも、この削りカスから逃れられない。