ミニ四駆コンデレギャラリー
Custom Car Shogun
こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)46巻に登場するカスタムカーをミニ四駆化したものです。
木製フレームで時速500キロまででるというモンスターマシン。これに倣ってミニ四駆化の際にも木を使いました。木を使ったのは後にも先にもこれ1台。
制作風景
もとはサニーシャトル。完成図からこれが分かった人は多分超能力者。
最近だとジプニーの形が将軍に近いのでこれから作ろうという人には好都合なのではないでしょうか。いませんか。そうですか。
リアは漫画上ではデザインの確認が取れなかったため、独自の解釈が必要になります。秋本先生の頭の中には設定があるのかもしれませんが…
先端部分、機関車でいうところの「カウキャッチャー」みたいな所、ここも犂(すき)状になっているのか、トタン屋根みたいになっているのか解釈が分かれると思います。
外装を木で組むのはいいとして、ここからが問題です。
瓦の作り方
適当な大きさのプラ板に等間隔で縦線を書きます。同じ感覚で横線も書きます。このときは1.5cm間隔だったと思います。次に2ミリプラ棒を縦線に沿って接着します。
紙粘土を均等な厚みになるように平たく伸ばします。一般的には石粉粘土を使うのがよいとされています。…一般的?
2cm幅で切り出します。
同じように切り出したものを、先ほどのプラ板に横線をガイドにして並べていきます。1.5cm間隔で書いた横線なので重ねておいていくことになります。この際プラ棒とプラ棒の間を押してへこませておくといいようです。
紙粘土なので石粉粘土よりは早く乾燥します。ただし乾燥後はかなり小さくなりますのでそれを考慮した大きさでの切り出しが必要です。ここからは自分の感覚を信じて瓦に見えるように整形していきます。デザインナイフやカッターよりは彫刻刀で曲面になるように削いでいったほうがそれっぽくなりました。必要に応じてパテ盛って削る。パテ盛って削る。パテ盛って…
5段で作ったのですが実際には4段しか必要ありませんでした。同時進行で屋根の中央部になる部分を作っていきます。同じように等間隔で切り出した紙粘土を3ミリプラパイプにかぶせるように重ねていきます。
屋根の両端は半分に割った5ミリプラパイプを瓦の間隔で切りわけて接着しています。
サフを吹いて、出来上がったものがこちらです。
どう?作りたくなってきた?
こんな作業とてもやる気にならないというあなたに朗報です。最近は3Dプリンターという便利なものがあります。3Dデータを用意できれば各種出力サービスから簡単に瓦屋根を手に入れることができます。最新テクノロジーを活用して作業を楽に終わらせましょう。
その他の部品
エキゾーストパイプは3ミリプラパイプを切断したものを「く」の字に接着して作りました。
金のしゃちほこはパテを適当に削ってそれっぽく見えるように。
障子は画用紙に1ミリ角棒を格子上に接着したもの。
国旗と鬼瓦はステッカーに印刷したものを貼っています。
さすがにこのサイズの鬼瓦をパテで作るのは無理でした。ただ3Dプリンターがあればこういうのも可能なんでしょう。
完成図
ベアガイはよくキメラマシンを作りますが、そもそもミキシングビルドをするきっかけになったものがこち亀にあります。
それは29巻、「タノシー・ドライバーの巻」で冒頭に両さんが作っている「ポルンタックGTR360両さん型」という車です。ポルンタックは古いプラモを合体させてつくるまさにキメラマシンの元祖でした。
29巻の発売が1983年のことだっていうんだから恐ろしい。