前回の探訪記に引き続き、地元湯沢市からお送りします。探訪記とはいえコロナ禍ではどうせ遠くには行けんのじゃ。
佐太子さん
湯沢市は、皆瀬地区にある皿小屋で撮影した看板です。
佐太子さんはもともとはこの地区にある「佐太子沼(皿子屋沼、さるこ沼)」にまつわる民話に登場するキャラクターです。
佐太子沼の伝承には諸説あるようですが、大筋では【徳兵衛がうつくしい佐太子に意地悪して、沼で泳がせた結果死なせてしまった。】という顛末はかわらないようです。また「佐太子」ではなく「さる子」という記述もあるそうですが、佐太子沼の伝説を当ブログで深く掘り下げてもしかたないので割愛します。佐太子沼にいけば詳しい内容を書いた看板があるとか。
最寄りの佐太子館では、地域の物産が格安で販売されていました。
なぜ佐太子の看板ができたのか
じゃあここからベアガイが調査した湯沢市のまちづくり情報をちょっと書きますよ。
佐太子の看板は、湯沢市の平成29年度(2017年度)地域づくり事業交付金を活用して、皆瀬地域自治組織が交通安全兼民話の里表示板として2017年に設置したものです。
皿小屋集落内の国道398 号は、狭小カーブが多く交通事故の多発地帯となっているため、「交通安全兼民話の里表示板」を設置し注意喚起を図ると同時に、「民話の里 佐太子沼伝説」事業の宣伝も行いました。
と湯沢市の平成29年度版事業概要に記載されていました。なるほど、この看板は地域の交通安全に寄与しているんだね!ありがたい…。
イラストを描いたのは?グッズは?
さて、交通安全も確かにいいことなんですが、ベアガイが本当に気になるのはこのイラストを描いたイラストレーター、そして佐太子のキャラクターグッズがあるのかといったことなんです。
しかし看板に記載されている「民俗伝承委員会」の連絡先がわかりません。このまま迷宮入りしてしまうのか…と思いきや、運よく皆瀬地区に住む阿部さんという方にお話を聞くことができました。また、皆瀬地区にある「大湯温泉 阿部旅館」さんにも情報を聞くことができ、なんとかイラストレーターさんの情報にたどり着くことができました。
明らかになった情報がこちらです。
- 佐太子のイラストは、「餅川 蜜」さんという、イラストレーター/デザイナーの方が描かれたそうです。
- その餅川 蜜さんという方は、「大湯温泉 阿部旅館」のキャラクターも手掛けたことがあり、その流れで佐太子のイラストも引き受けたそうです。
- 佐太子のイラストを使ったグッズや包装紙などは存在しないそうです。残念。
この写真は一枚目の画像の裏側です。
以上、第2回かわいいローカルキャラ探訪記でした。またのお越しをお待ちしております。